Web
Analytics

Mr&Mrsささっきーブログ

音楽 ヴァイオリン解説 ピアノ解説、後は日常について書いています。

曲が弾きやすくなる左手の形!

こんにちは。

ヴァイオリンのささっきーです。

 

今回は左手の形について、解説をしていきます。

 

今日のテーマ

左手の形について


左手については、始めたばかりの方にとっては、非日常的な動きの塊なので、自分で合っているのかどうかわからないまま練習している方もいると思いますし、もしかしたら気付かないうちに崩れてしまっているかもしれません。

曲が進んでいる方にとっても、練習している中で

 

「あれ?この部分が上手く指が回ってくれない」

「和音無理!!」

「そもそも押さえにくい!届かない!」

 

と、思われる方もいらっしゃると思います。

 


後々、曲が進むにつれて、左手の形がどうなっているかによって、同じ曲を弾く場合でも難易度が違ってきます。

 

例えば、世界線Aにいる左手の形がしっかりしている自分が弾く場合と、世界線Bにいる左手が崩れてしまっている自分が弾く場合とでは、同じ曲を弾いても

 

Aの場合は、モノの10分で弾けるようになった!

 

という感じでも

 

Bの場合はめちゃくちゃ苦労して弾ける様にはなったけど、安定しない!

 

という感じです。

 

Bの場合は、それが曲が変わる毎に波のように押し寄せてくるので、時間がもったいないです。

これを踏まえると、左手の形の大変さと曲の大変さ、どっちに時間を当てた方が良いかは、明白です。

要は曲を弾く土台となる形が大事という事です。

曲を早く弾いてみたい!とか次の曲に早くいきたいと思う前に、確認する事をオススメします!!

 


それでは、解説に入っていきます。

 


まず2つのすごく大事なポイントを挙げますが、その中でもなぜそうしなければならないのかを細かく説明していきますので、最後までお読みになって頂くと、最初は点での理解でも、すべての点が線で繋がると思います。

 


まずは、指を押さえていない楽器を構えた状態で一つずつ確認していきます。

楽器を構えた状態から確認して頂きたい事。

 

手の平がネックについていない事

肘が内側に入っている事

 


この2つをまずチェックしてみてください。

 

 

  • なぜ一つ目の手の平が楽器についているとよくないのか

まず手の平がネックについていると、指が寝てしまい、3や4の指が取りにくくなります。

下手すると届きません。

 

そのままにしてしまうと、握り込んでしまう様な形になるので、楽に弾く事は出来なくなってしまいます。

そして、曲が進んでいくと、後々ビブラートをかけたり、ポジション移動をしたりするようになりますが、ビブラートは揺れが作りにくくなってしまいますし、ポジション移動に至っては、手の平が高いポジションへ行く為の邪魔になってしまいます。

 

それでは手の平をネックにつけない事は、オッケーだけど、どれくらいネックから離せば良いかを説明していきます。

 

手の平をネックにつけない形を気をつけるからといって、手首自体が出っ張ってしまってはマズイです。

 

これでは押さえる指自体が伸びきってしまうので、物理的にお分かり頂けると思いますが、3や4の指が届きにくくなりますし、ビブラートの振幅にも影響が出ます。

 

理想は、手首をまっすぐに保つ事です。

 

人によって手の大きさ、指の長さなど個々の違いはあり、人によっては取りにくい和音などあって、一時的に形を変化させる事はあれど、これが今までの教えさせて頂いてきた中で1番バランスが良くオーソドックスには良いです。

 

  • なぜ肘を内側に入れるのか

なぜ肘は内側に入れた方が良いのかというと、まず肘を内側に入れる事によって、肩にスペースがしっかり作る事が出来て、ヴァイオリンが安定します。

 

そして、肘が外側に流れている時と、肘が内側に入っている時の手先を比べると内側に入っている方の指の長さに余裕が出来る事が分かると思います。

そうすると、今までは指を伸ばさないと取れなかった部分に余裕が生まれたり、ビブラートを掛けている方は、ビブラートの揺れにも幅が出ると思います。

 

ちなみに僕は、成人男性にしては指が短く本当にハイポジションや和音などキツい時が多々あるのですが、指を伸ばすのは、最終手段で出来るだけ、肘を内側に入れる事でキツい部分を解消しています。

ちなみに肘を内側に入れると、腕は慣れるまでキツいと思います。

 

ではどれくらい肘を入れれば良いかというと、単純に指盤より肘の先が内側にあれば良いです。

先程もお伝えしましたが、個人個人身体の作りが違うので、あくまでもデータ上バランスの良い位置をお伝えしています。

腕長い人とか、指長い人は、ほんの少し肘を入れるだけで、届いちゃいますし、逆に最初から肘を入れ過ぎると左肩が上がってしまったり、ヴァイオリンをアゴで必要以上に押さえてしまったりと、お読み頂いている方に変なクセが入っても嫌ですし、実際見ない限り分からない所もあります。

 

ただ最初の内は、指が届かなかったり、形が崩れ易いリスクを考えると、言い方を変えれば、肘が外側に流れるのは危険です。

 

余談ですが、僕が小さな頃は、今説明した2点が出来ていない子でしたので、母に練習で矯正された記憶をめちゃくちゃ鮮明に覚えてます。

 

今では優しいですし感謝していますが、当時めちゃくちゃ怖かった、、、笑

 


話を戻すと、以上2点になりますが、この流れを踏まえた上での指の押さえ方を解説します。

 

指の押さえ方は、指を押さえるというより指先を落としている感じです。

決して指は潰れない様にしてください。

そして、親指の位置は、バランスが良いのは1の指の真横に添える形または、指の長さよっては、ネックの下になる方もいます。

 

あくまで僕の場合ですが、曲が進む過程で親指は脱力させるので、形は上記2つのパターンのどちらでも良いと思います。

注意して頂きたいのは、親指が握り込んでしまう形をとってしまう事です。

物を掴む時を想像して頂くと分かりやすいですが、親指の力があって初めて成立すると思います。

という事は握り込んでしまう可能性があるという事です。

握り込んでしまうと、速い曲や、ポジション移動の妨げになります。

ただ勘違いして頂きたくないのは、始めの内、指はしっかり押さえてください。

親指はあくまで支えというイメージです。

 


今回はこんな感じですが、如何だったでしょうか?

本当ここら辺の説明は、個人個人の身体の作りが違うので、かなりバランスを考えた解説にしてみました。

 

少しでも楽しいヴァイオリンライフをお送り出来る様、また解説を書いていこうと思います。

 

最後までお読みくださりありがとうございました!!

 

それではまた!

 

#ヴァイオリン

#左手の形

#弾き方