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Mr&Mrsささっきーブログ

音楽 ヴァイオリン解説 ピアノ解説、後は日常について書いています。

部分練習って聞いたことある?反復練習は大事!

ピアノなど楽器演奏での練習方法で、部分練習という言葉を聞いたことありますか?

部分練習とは

難しい部分を拾ってそこだけを集中的に練習すること

です。

 

私はこのような言い方をしていますが、そんな言い方をしていなくても部分的に取り出して練習する事は行っているのではないかと思います。

長い曲を練習していると、決められた練習時間の中で一度通すだけでその日の練習が終わってしまうなどということもあると思います。

いつも最初から最後まで通すと言う事だけですと、難しい部分はいつまでたっても弾けるようにならず、時間がかっている割には上達を感じられないこともあります。

そんな時、部分練習はかなり有効な練習方法だと思います。

 

出る杭は打たれる

 

これはとてもネガティブな言葉ですが、曲の中の弾けない部分のことを上のように例えてみました。

つまり、弾けないところ(出る杭)を何回か多く練習する(打つ)ことで、弾けるところ(他の杭)と揃って一定になるということです。

弾けない部分だけを取り出してそこだけ練習することで全体的に安定して弾けるようになってきます。

 

 

部分練習のポイントとコツ

 

譜読みが終わって全体が把握できてくると、弾けない部分が目立ってくると思います。

楽譜を開いて、弾きにくいところを見つけたら、私の場合はそこの部分にカッコをつけるということから始めます。

そしてそこをひたすら反復練習するというやり方をしています。

カッコをつける時は、本当にピンポイントの場所につけましょう。

弾けない部分を見つけて練習したいと思っても、そこから4小節ぐらい戻って、キリのいいところからじゃないと弾けない・・・なんて事はよくあるんじゃないかなと思います。

部分練習の場合は、脈絡がなくてやりにくい箇所でも、ピンポイントで印をつけることが大切です。

 

反復練習て無駄なんじゃない? 

 

高校生の頃まで、反復練習は時間の無駄ではないかと思っていたことがありました。

ですので、あまり行っていませんでした。

音大に入ってから、同じ大学にとてもピアノが上手くて敵わないと思っていた同期がいたのですが、その同期が練習室で練習していたのがある日、聴こえちゃったのです。

音大内は練習が結構外に(廊下)聴こえます。

そうしたらその子は、弾けないところをひたすら反復練習していました。

私は、ああこんなすごい人もシンプルに繰り返し練習しているんだ・・・

と我に返ったことを今でも鮮明に覚えています。

その後も、レッスンで私がいい加減にミスタッチだらけでピアノを弾いていると、師匠にとあるページを指さされ「ここのページだけを2時間弾き続けるとかやったことある??」と言われたり。そういうことが平気で出来ないとピアノは上手くならないよ。と。

それから海外でのレッスンを見る機会があり、その時はショパンの「英雄ポロネーズ」のレッスンをしてたのですが、この曲は、中間部に左手がオクターブで「ミレドシミレドシ」とずーーーっと繰り返しているところがあるんですね。結構きつい部分です。

これを「ここが上手くなりたかったら『ミレドシ』を毎日1時間弾き続けなさい。それが練習方法」とサラッと言っていました。

 

上手い人は、何かとっておきの上手くなる練習方法を知っているんじゃないか・・・

 

そんなふうに思っていたのですが、単純に、

ひたすら繰り返して練習することができる精神力を持つ

ことなんじゃないかなと思いました。

 

急がば回れ、楽な道はないということを思い知らされました。

 

毎日の練習方法をローテーションすると良い

 

部分練習はとても大切な練習ですが、決して楽しいばかりのものではないので、そればかりだとモチベーションも下がっていきますし、部分練習ばかりしていると逆に全体が通せなくなってくることもあります。

毎日の練習の中で部分練習をする日、それから通して弾く日、などというように練習方法をローテーションしていくといいと思います。

 

このバランスを上手にとっていくってことがとても重要だと思います。

 

地味な練習が多いピアノですが、意外とハマると楽しかったりします。笑