こんにちは。
ピアノのささっきーです。
ピアノってとにかく音の数が多い!
新しい曲の楽譜をワクワクしながら開いてみたら・・・
音がぎっしりで愕然とする・・・😓
こんなことも珍しくないのではないかと思います。
譜読みを合理的、効率的に行う方法はたくさんあるのですが、
今日はその中から一つ、
ピアノならではの効率的な譜読み&身体の中にしっかり刻める練習方法をお伝えしちゃいます!
譜読みはできたのだけど弾けない
細かい音がたくさん並んでいて、一つずつ読んで・・・
なんとか音を把握したという段階で、
把握はしたけど何度弾いてもなかなか覚えられない
(この場合は暗譜ではなく、慣れて弾きやすくなってくるという意味合いでの「覚える」です)ということってありますよね。
例えば、ベートーヴェン作曲「テンペスト」3楽章などを例にとってお話してみます。
「テンペスト」は本当に素敵な曲で、特に3楽章の哀愁漂う16分音符の流れなど、映画やテレビでも使われることがあるくらい有名な曲となっています。
こちらの展開部を覗いてみましょう。
以前、レッスンで、こちらの部分がなかなか弾けるようにならない・・・
と生徒さんがおっしゃっていました。
ゆっくり弾いたり、リズム替えをしたり、、、さまざまな方法を試されていたのですが、このような部分はもう一つ、頭の中を整理できるような練習方法があります!
まず、冒頭からメロディとして存在するパートがあります。
これは、8小節ごと左右で入れ替わっています。
メロディと反対のパートに注目しよう
そして、ここからが大切です。
そのメロディとして存在するパートと反対側を見てみましょう。
(青く囲ってある部分です)
これを塊ごと囲っていきます。
メロディと反対のパートを和音にして弾いてみる
そして、手が届くのであればこれをいっぺんに、和音にして弾きます。
このようにして、難しいと考えられる数多い音符をまとめて弾くことで、「慣れて」弾くことに対して近道となりますよ!
実はこのアルペジオは分散和音と言って、一つの和音をバラバラにしているということなのです。
アルペジオは難しい感覚がありますが、この分散している元の和音がなにか、それをいかに早く把握するかによって、譜読みや弾けるようになるスピードは上がると思います。
そして、初見奏にもひじょうに生きてきます。
また、このような単純な音も、まとめて弾くことで覚えることが早かったりします。
これは初見奏の本から引用して
ショパンのワルツ遺作
ベートーヴェン月光3楽章
このあたりもまとめてみると覚えやすいと思います。
まとめた和音をさらに掘り下げよう
そして、ここからは応用編です。
先ほどの「テンペスト」に戻りますが、
ここの部分は4小節でひとつのフレーズとなっています。
ちょっと分かりづらいでしょうか・・・💧
そのひとつのフレーズ内の、メロディとは反対側のアルペジオ(分散和音)に注目してみましょう。
実は、これは同じ和音を使っているのです。
色分けしてみました😃
同じ和音の順番を入れ替えながら弾いています。
専門的な言い方ですと、和音を展開させて弾いている、ということになります。
※展開=和音の順番を入れ替えること
ドミソ→
ミソド→
ソドミ・・・
これがわかって弾くだけで、頭の中がスッキリする(??)はずです。
また、音楽的にもフレーズの和声感なども出てきて説得力のある演奏になります。
まとめ
ピアノ曲にはこのように分散和音や、和音の展開を使った曲がたくさんあります。
これをいち早く見つけるようにしてみてはいかがでしょうか?
お読みくださりありがとうございます🎶
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