こんにちは。
ピアノのささっきーです。
本番の舞台に座った瞬間、あれだけ練習したはずなのに、急に頭が真っ白になったことはありませんか?
ピアノを演奏する人なら誰もが一度は経験する
「本番の魔物」
練習では完璧に弾けていたのに、ステージではなぜか指が言うことを聞いてくれない…
その原因の多くは「考えてはいけないこと」を考えてしまっているからです。
実は、演奏中にふとよぎる“ある考え”が、パフォーマンスを一気に崩壊させてしまうことがあります。
今回は、そんな「絶対に本番中に考えてはいけないこと」を4つ、具体的にご紹介します。
もしあなたがこれからステージに立つ予定があるのなら、ぜひこのブログを読んで心の準備を整えてください。
今回のテーマ
「ピアニストの禁句」4選
その1:「間違えたらどうしよう」と思うこと
これは、最も多くの人がつい考えてしまう思考です。
でも、これこそが“本番クラッシャー”の正体。
「間違えたらどうしよう」と思った瞬間、あなたの脳内では“間違える”という未来が具体的にイメージされ、その方向へと無意識に手が動き出してしまいます。
まるで「転ばないように」と思えば思うほど転びやすくなるように。
音楽に集中しているとき、私たちの手は自然と流れるように動きます。
しかし
「間違えたら…」
という思考が割り込んだ瞬間、その流れは中断され、緊張や硬直に変わってしまいます。
だから本番では
「正しく弾こう」
ではなく
「音楽を届けよう」
と意識を切り替えることがとても大切なのです。
その2:「左手なんだっけ?」と考え始めること
これはピアニストにとって“あるある”の落とし穴。
普段の練習では自然に両手が合っているのに、本番中に突然「左手がわからない」と感じたことはありませんか?
本番の緊張下では、脳の働きが変わり、普段のように“全体を捉える感覚”が弱まることがあります。
その結果、普段は無意識に動いていた左手に意識が集中し、「あれ、何の音だっけ…?」と混乱してしまうのです。
この瞬間、音楽全体がバラバラになり、曲の流れもテンポも見失いやすくなります。
大切なのは、手を個別にコントロールするのではなく、常に「音楽の流れ」や「フレーズ全体」に集中すること。
左手だけに意識を奪われないようにしましょう。
その3:「このピアノ弾きにくい」と思うこと
これは、プロ・アマ問わず多くのピアニストが直面する問題です。
ピアノという楽器は、会場ごとにタッチも音色も全く異なり、自分の家のピアノのように弾けることは、ほとんどありません。
しかし、そこで「このピアノは弾きにくい」と思ってしまうと、あなたの集中力は一気に“ピアノへの不満”に持っていかれます。
すると、それ以降の演奏は「言い訳を探すモード」に切り替わってしまい、本来の音楽表現がどんどん小さくなっていってしまいます。
本番で大切なのは
「どんなピアノともすぐに仲良くなる」
心構えです。
リハーサルの数分で感触を掴み、即座に“相棒”として受け入れる。
その柔軟な心が、どんなステージでも自分の音楽を表現する力になります。
その4:「さっきのミスを引きずる」こと
演奏中のミスは誰にでもあります。
大事なのは、引きずらないこと。
一度ミスをすると、「あそこ間違えちゃった…」と頭の中でリプレイしてしまうことがあります。
でもその瞬間、あなたは“今”を見失っています。
音楽は常に前に流れていて、今のフレーズは一瞬ごとに変化していきます。
ミスを気にしている間に、次の大切な場面を台無しにしてしまう可能性もあるのです。
失敗は“もう過ぎた風景”として、潔く流してしまうのが鉄則です。
ステージでは、**常に「今」と「これから」**を意識してください。
前を向いて弾き続ける限り、音楽はあなたの味方です。
最後に:ステージでは「音楽だけ」を考えよう
本番は、技術の場ではなく、音楽を届ける場所です。
観客はあなたの“ミス”を数えるために来ているのではなく、あなたが紡ぐ音楽を感じるために来ているのです。
演奏中に余計な思考がよぎりそうになったら、深呼吸をして「音楽に戻る」。
それだけで、きっと演奏は変わります。
ステージでの一音一音が、あなたの「音楽そのもの」となりますように。
ぜひ、心と体を整えて、舞台を楽しんでくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございます。
それではまた!!
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