Web
Analytics

Mr&Mrsささっきーブログ

音楽 ヴァイオリン解説 ピアノ解説、後は日常について書いています。

【原因&対処】なぜ弓が真っ直ぐにならないのか?

こんにちは。

ヴァイオリンのささっきーです。

 


今回は、良い音を出す一歩として、というか基本中の基本の「弓をまっすぐに弾く」事について、お話していきます。

 

今回のテーマ

なぜ弓が真っ直ぐにならないのか?

・原因&対処法


「弓をまっすぐ弾く」って聞く限りでは、シンプルで簡単そうに聞こえますが、単純そうに見えて何気に難しいです。

というか、分かっていても出来ない方や、何気に多いのが、まっすぐにしているつもりで実は出来てない事に気付いてない方がいらっしゃいます。

 


そして初心者の方は、始めたばかりでもここのポイントを押さえれば、いきなり音が良くなりますし、逆に中級者くらいの少し弾き慣れた方でも、ここのポイントが崩れていて勿体無い場合もあります。

 


それくらい大事な事なのですが、シンプルに聞こえる「弓をまっすぐに使う事」が何故、難しいのかという原因と対処法を早速お話していきます。

 

 

原因について

【人体的に円運動してしまう】

まず1つ目は、身体の作り的に腕が円運動をするという事です。

 


腕を動かしてみると分かりますが、手先が弧を描くと思います。

 

そして、そのままの軌道で弓を動かすと、ダウンボウは、肘と共に右側に流れてしまいますし、アップボウの際の弓先が右側に流れてしまい、弓がまっすぐになる事はないです。

 

比較的ダウンボウは、視界に入って来やすく、わりと修正しやすいのですが、アップは視覚的にも確認しづらいので、どうしても弓先がまっすぐになりづらい方が多い印象があります。

 

 

 

【演奏者側からは視覚的にまっすぐに見えない】

2つ目の原因は、弾いている側と聴いている側、主観と客観の方が分かりやすいかもしれませんが、視覚的にズレがある事です。

 

主観では、弦の上に弓をまっすぐ置いたつもりでも、客観的に見るとズレがあり、その多くは、弓先が自分の方向に向いている状態になります。

客観的に見て弦に対して、弓が直角にまっすぐになっている事が大事です。

 


ただそうなると、まっすぐかどうかを構えながら覗き込もうとしようとしてしまいたくなるのですが、これも覗き込む際に、99%弓が動いているので、意味はありません。

 

覗き込んで確認する事は、NGです。

 


という事で3つ目の原因に行く前に、ここまでの原因1と原因2を踏まえて、原因1が当てはまる方は、ダウンボウが基本的に右側に流れていく方が多く、原因2が当てはまる方は、左側に流れていく方が多いです。

 

アップボウは、総じて弓先が内側に入って行ってしまいます。

という様に、ダウンボウのクセをチェックしてみると、ご自身の原因が明確になります。

 

 

【手首が硬い】

3つ目の原因は、手首が硬過ぎる事です。

かと言って単純に手首を柔らかくすれば良いかと言われると、そうではないです。

決して「弓をまっすぐにする=手首を柔らかくする」という事では、ないです。

 

結論から言うと、「手首は柔らかくなる」

という事がポイントです。

 

弓がまっすぐになる事による付加価値です。

 

まず手首を柔らかくしようとはしないで、弓をまっすぐにする軌道の練習をして慣れる事が重要で、手首が柔らかくなるのは結果で、目的にしない事です。

 

「手首を柔らかくする」ではなく、「手首が柔らかくなる」と言う言い回し的にも手段でも目的でもなく、結果です。

 

ですので、第一歩は「手首を動かす」と考えた方がいいです。

 


能動的に手首を柔らかくしようとして.動きを間違えると、音が抜けたり、意図しないイレギュラーな動きが多発するので、弾き方が崩れたり、弦の上を弓が滑ったりするので安定しない事が違和感に繋がるし、特に初心者の方が、強引にやろうとすると弓の持ち方が崩れたりします。

 


なので、しっかり弓をまっすぐにする意志を持って手首が動いている事を確認するだけで十分です。

 


弓をまっすぐにする事が目的なのに、いつの間にか柔らかくする事が目的になっている場合もあるので、本末転倒になっちゃダメです。

 


語弊が無いように確認しますが、柔らかくなる事自体は大事です。

 

 

 

という感じで、原因を3つ挙げましたが、これから対処法も3つお伝えしていきます。

 

 

 

 

 

 

対処法について

【ダウンは押し出す&アップは弓先外側】

ボーイングの練習をする際に、原因の1つ目にあった人体の動きの円運動に逆らう様に、ダウンボウは、人差し指で少し向こう側を意識して押し出すイメージ、そこからアップボウは、弓先を外側に向けるイメージをもって、1音ずつ止まりながら確認してみてください。

 

 

 

【ダウンは押し出す&アップは手首の出っぱりの部分を鼻の頭に近づける】

ダウンは先程と同じく押し出し、アップボウの際に、ちょうど手首の内側と外側に骨の出っ張った部分があると思いますが、その内側の骨を鼻の頭に近づけるように弾いてあげると、弓はまっすぐに近づいていきます。

 


【軌道は半円を描く】

次は、ダウンとアップの手先の軌道で半円を描くという事です。

 

ダウンが半円の直径の部分にあたり、アップが半円の弧の部分にあたります。

こうやって、半円を手で描くようにイメージすると弓がまっすぐになる動きに近づいていきます。

 

 

弓をゆっくり動かすと難易度が上がるので、いずれの練習もある程度の弓の速さで、鏡に対してヴァイオリンが平行になる様に構えて鏡を見ながら練習したり、ご自身で動画を撮ってチェックしてみてください。

お伝えしている経験上、ご自身が思ってる2.3割り増しで意識しないと体現出来ないので、客観的に見てあげる事が大事です。

 

 

 

いずれも違う説明のように聞こえますが、目的は一緒ですので、意識しやすい物を一つ選んで徹底的にやってみてください。

 

目的地は一緒だけど、辿り着くルートが違うだけで、ご自身が行きやすいルートを選んでオッケーという事です。

 


今回は以上になりますが如何だったでしょうか。

 

動画でも解説してますので、ご興味ある方は是非こちらもご参考にしてみてください。

弓が真っ直ぐにならない原因&対処法 - YouTube

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

それではまた!!

 

#バイオリンの練習方法

#バイオリンの上達方法

#フーガ音楽教室

#ピアノとヴァイオリンのへや