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Mr&Mrsささっきーブログ

音楽 ヴァイオリン解説 ピアノ解説、後は日常について書いています。

和音のロングトーンを綺麗に出す練習方法

こんにちは。

ヴァイオリンのささっきーです。

 


今回は、ロングトーンの和音を綺麗に出す練習方法という事で、主にダブル(2和音)のお話になるのですが、音の出し方を含めてお伝えしていきます。

 

今回のテーマ

和音のロングトーンを綺麗に出す練習方法


まずこの記事をご覧頂いているという事は、和音の出し方にお悩みだと思うのですが、まずキレイに出ない原因は、主に2つ考えられます。

 

 

  • 1つ目は、音がギシギシして潰れてしまう事

 

 

  • 2つ目は、音がダブルなのに、どっちかの音に寄ってしまう事

 


細分化するとまだ色々原因はあるのですが、今挙げた2点が主な原因として考えられます。

 


この2点を曲を弾きながら解消していく、またはダブルのスケールの練習にしても、左手の動きが難しくて中々綺麗な和音が出せないと感じる方もいらっしゃると思うので、曲とは別にダブルに重点を置いた練習を早速紹介していきます。

 

 

練習方法

ダブルであれば、音は指の形に余裕がある和音であれば何でも良いのですが、ここでは仮に6度の和音、たとえばシとソの音(A線の1の指とE線の2の指)を例に弾いていきます。

 

音をとったら、弓を弦に置かずに弓元から弓を弦に軽く落とすようにインパクトを作り、そのままダブルの和音を、ゆっくりと弓を動かして弓先まで弾く練習です。

 

同様に他の弦の組み合わせのA線とD線、D線とG線といったふうに練習していきます。

 


動き自体は単純な練習なのですが、ただこの動きを適当にやるのではなくて、この練習で注意すべき点は、インパクトの瞬間から弓先までダブルが入っている事と和音が潰れていない、かつ弓先まで音が抜けていないという点です。

 

そして、なぜあえて弓を落とすインパクトを加えているかというと、手先が脱力している証明になるからです。

手先が力んでしまっていると、ダブルが音の立ち上がりから入らなかったり、弓がバウンドしてしまったりします。

 


そして今お伝えした事は、この練習がちゃんと出来ている完成形であって、ここからその完成形まで持っていくコツを感覚的な物ですが、具体的に挙げていきます。

 


コツは、腕の重さをしっかりと掛けて弾いてあげることです。

 

そしてその重さと動きの発生点は、肩甲骨からです。

 

感覚的には、そこから腕の重さと動きを作っているので腕自体と手先は、リラックスしています。

なので、腕の重さはかけてはいるものの手先で弓圧を掛けようとはしていません。

腕の重さが手先に乗っている感覚です。

 


そして弾いているダブルの弓の角度を肩甲骨、もしくは身体に染み込ませてあげる事です。

 

もちろん弓角度も手先では、コントロールしようとしていませんが、ここで勘違いしないで欲しいのが、コントロールしようとしていないだけで、手先が動かないという訳ではないです。

ここら辺の感覚的な物の説明は、実際チェックしながらだと、改善し易いのですが、一方的に説明するとなると、本当難しいです。

 


ちなみに肩甲骨の意識が難しい方は、腕の付け根から腕を動かしているから、弓が動くという感覚だと分かりやすくなると思います。

 


また顎も支えている分には良いのですが、あまりガチッとヴァイオリンを挟み込み過ぎると、弓がバタバタしやすくなるので、あまり強く楽器を挟まないようにしてください。

 


そして慣れてきたら、ダウンだけではなくダウンで弾いた後、弓を切り返して同様にアップで元に戻る練習もしてあげてください。

 

慣れない内は、最初に紹介した練習通りにダウンのみで、しっかりと腕の重さを掛ける事を覚えた方が良いです。

 


ここからは、この練習が難しいという方へ向けて、少しずつやり易い様に説明していきます。

 


まず弓を落としてインパクトを作る瞬間にどちらかの音しか出ないとか、ダブルがキレイに出せない場合は、弓を置いてキチンと2弦を捉えてから弾いてください。

 

音を出す瞬間から必ずダブルです。

 

そして弓を弦に用意する時に、ダブルを出す事に緊張して上手く出せない場合があるので、そういう場合は、大半が手先のコントロールで弦に弓を置こうとし過ぎです。

 

あくまで手先や腕は楽にして、肩甲骨もしくは腕全体から、弦に弓を置こうとすると、手先の緊張が和らいで、2つの弦を同時に捉えやすくなります。

 


それでも難しい方は、左手を押さえずに解放弦で練習してみてください。

左手の余計な意識がなくなるので、右手に集中しやすいと思います。

 

似たような形で、調弦の時もチューナーで単音ずつではなく、ダブルで調弦出来る方は、調弦の時も音の立ち上がりからダブルを捉える事を意識すると良い練習になります。

 


左手は、もちろん大事なのですが、どんな音程であれ、音を出しているのは右手なので右手の使い方を意識してやってあげる事が大事です。

 


あくまで今回はロングトーンの説明で、左手が3度のダブルを簡単に取れるレベルを想定して話しているので、3度のダブルが届かないとか、指がキツいなど取る事自体が難しい方は、まず左手に余裕を持つ事が出来てからの方が良いと思います。

左手に余裕がないと、右手にも少なからず気付かずに必要以上に力が入ってしまったりと影響が出る場合があるので、あまりオススメ出来ません。

 

今回は以上ですが、ロングトーンの和音を綺麗に出せる様に、是非試してみてください。

 

また動画でも今回の記事を解説していて、下記URLからご覧になれますので、練習方法の実際の動きなど、気になる方は、是非確認してみてください。

【1日10分】和音のロングトーンを綺麗に出す練習とコツ - YouTube

 

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

それではまた!!

 

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