こんにちは。
ヴァイオリンのささっきーです。
今日もヴァイオリンの演奏についての解説をしていきます。
初心者の方や、曲は進んではいるけれど、ご自身の音や演奏に納得がいかない方や、悩みのある方への演奏のヒントになってもらえれば、幸いです。
今回のテーマ
ヴァイオリンを始めて慣れた頃の落とし穴
初心者の方で、ある程度、音が出せるようになって、曲を弾いていくと、ある一定の所で、あれ?思ってる音と違うようになったとか、指は正しいのに、前より思うような音がでなくなったという方がいると思います。
後は、少し練習が出来ない期間を経ると、前は、もっと音が出てたのに、、、とか経験ありませんか?
曲が進むにつれて、耳も音を聴いて進化していく過程で、反比例してあるポイントが崩れていく事が多いんですね。
コレはですね。
結構慣れてきた時に陥る一つの落とし穴があって、例えていうと、運転が慣れてきた頃が1番事故りやすいと言われる事と似てます。
曲を弾く事に少し慣れると、少しずつクセとか、ちょっと難しいフレーズとかになると、弾き方が崩れても、弾きやすい様に弾いてしまうので、少しずつ弾き方が崩れてしまうのです。
結果、曲に弾かされてる感じになります。
入学したての中学生が、ブカブカの制服を着てる感じですね。笑
入学したての中学生の場合は、微笑ましいんですけど、楽器を弾くとなると、音も崩れてくるので、ストレスになると思います。
今回解説するテーマは、実際自分では、「そうしてるつもりなんだけど」って感じの事です。
要は気付きにくいポイントなのです。
最初は当たり前の様に守っている筈の事ですが、1番崩れ易いポイントです。
教えさせて頂いている方の中でも、コレは多いです。
極論を言うとコレをしっかり出来るまで、曲は進まない方が良いです。
逆にコレが出来れば、練習によって撒いた種は、凄く良質な実をつけます。
それでは、今回のテーマのこの崩れ易い注意点を説明していきます。
それはスバリ!!
弓を弦に対して直角にまっすぐ、そしてしっかり弦の真ん中(駒と指盤の真ん中)で弾く事です。
先程も言いましたが、「いやいや、守ってるよ!」という方も、視覚的なズレを注意して、今一度見直してみてください!
地味な練習になるんですけど、地味に感じるってことは、裏を返すと余裕もあるという事なので、弓をまっすぐ、弦の真ん中で弾く事を注意して、音がかすれたり、滲んだりしてないかをよく聴いてください。
では何故この形が崩れ易いかというと
・慣れてくるとあまり意識をしなくなる
曲が進んでいくと、最初守ってやっていた事でも、譜面を読む事や音程に意識が行ってしまい、弓の動きを意識しなくなり、少しずつ少しずつズレていきます。
・視覚的にズレること。
弓と弦との接点をヴァイオリンを弾く側から見ると、弦に対して弓を直角に置いている様に見えても、実は客観的に見ると弦に対して弓が直角ではなかったりします。視覚のズレが生じているのです。
この場合は、鏡を使います。
鏡に対して、ヴァイオリンが平行になる様に構えて、弾いている姿をチェックしてあげてください。
・腕は円運動する
人の腕は、円運動をする様に出来ているので、そのままの動きで弓を動かしてしまうと、弓はまっすぐに動かせるはずがありません。
なので、曲が進み弓の動きを意識しなくなると、本来の円運動に戻ろうとします。
しっかりヴァイオリンの動きとして、右腕に動きを染み込ませる事が、凄く大事になります。
以上が弓の動きが崩れやすい原因です。
自分の音に不満がある方や、自分は大丈夫と思っている方でも今一度確認してみてください。
音を出すのは、右手です。
凄く右手が重要なのです。
弓の動きを改善するだけでも、全然音が変わりますので、悩まれている方が少しでも解決に向かい、楽しんで弾いてもらえる事を願っています。
音が良くなると、やっぱりモチベーションもあがると思います。
ヴァイオリンの成長は気付かない内に上手くなっているものです。
身長が伸びるのと似ています。
朝起きて「あぁ!!今日は身長伸びてる!!」と思う方は、いませんよね?笑
ふとした時や、人から言われて初めて気付いたりしますよね。
ヴァイオリンも、ある程度曲が進んだりして、少しずつでも練習を重ねていくと以前弾いていた曲を振り返ったりした時に
「前より弾きやすい!」
「音が良くなってる!」
など感じるはずです。
今回ブログをご覧頂いて、ボーイングを練習しようと思って頂ける方に、練習のアドバイスです。
ボーイングの練習をする時は、弓はゆっくり動かさず、ある程度の速さで動かしてください。
自転車の運転と同じで、弓はゆっくりな動き程コントロールが難しいです。
テンポ60で一拍弾いて、一拍休む
単音で、上記の練習がオススメです。
今回も最後まで、お付き合いありがとうございます。
良い音楽ライフを楽しめると信じてます!!
ではまた!!
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