こんにちは。
ピアノのささっきーです。
私はクラシック音楽を学び音大を出て活動をしていますが、かっこいいポップス音楽や、ジャズもとても好きです。
そして、コンサートでは、上記のようなクラシック以外の曲の演奏を求められることも、実は結構あります。
そもそもどこまでを『クラシック』と呼ぶべきなのかも現在は難しいところまで来ていますが、私が考えるクラシックの境界線は「リズムの取り方のちがい」なのではないかと思います。
かくいう私も、ポップスのピアニストさんに数年前からレッスンをしていただいています。
理由はいくつかありました。
メロディ譜を持ってきて「適当に伴奏つけて」といわれた
私たちクラシック音楽の人間は、基本的には『楽譜を忠実に再現する』教育を受けてきています。
現在では、即興演奏のようなものも一般的になりつつあり、その教育を受けられる若い世代の音楽家さんたちが羨ましい限りですが 、私の若い頃はまだまだ「楽譜を如何に深く読み込むか」に命がかかっていました。
楽譜あっての音楽でした。
ピアノ弾きになって暫くしてから、ジャズやポップスの世界は(弾くべき全ての音が書かれている)楽譜というよりコード譜で、コードを見て自分で音を作り出すということを知り、驚きました。
コードとは、大まかにこの音をベースに作ってねという記号のことで、ローマ字と数字で書かれています。
つまり、記号しかないところから音を考えて、あのように素敵な音楽を作っているのです。
ですので、ポップスやジャズの世界の方たちは、クラシックの人ほど楽譜が読めなかったりします。必要ないのです。
楽譜がないところから音を作るですって???
それって作曲することと同じではないの??
みたいな驚きがありました。
よくポップスの世界の方とお話しすることがあるのですが、「楽譜通り弾くことが苦痛でこっちの世界に入った」などとおっしゃる方も複数いて、あぁ私は楽譜がなければ何も弾けないのに、羨ましすぎる・・・といつも悶絶しております。笑
てなことはさておき、とある歌のコンサートでピアノを弾くことになった時に、
「このシャンソン歌おうと思うんだけど、ピアノ伴奏譜がないの・・・なんとかなる?」
と言われました。
当時はオリジナルを耳コピしたりしてなんとか凌ぎましたが、なんとも言えないもどかしさを感じました。
もちろん、土台が違いますので「私はそのようなことはできません」とお断りしても全く問題はなかったのですが、ここが負けず嫌いの私だけあって「断りたくない」一心でした。
周りの作曲家の友人などがさらっと伴奏づけをしてるのを見て、できるようになりたいなと思い始めました。
カッコイイリズムが決まらない
先程も述べましたが、クラシックのコンサートと言っても、さまざまなジャンルの曲を演奏することもあります。
ドラムやベースなどかっこいいリズムのあるような曲があったとして、それを歌とピアノなどで演奏しよう!となった時、そのかっこいいリズムはピアノが受け持つことになります。
ところが・・・かっこがつかない。
この場合は、ありがたいことに大抵楽譜が存在していますので、その通りに弾くことは難しくありません。
その通りに弾いているのに・・・なにかちがう?
バンドのドラムが下手。みたいな感覚です。
葉加瀬太郎さんの「情熱大陸」のようなものを始め、ピアソラ、よくよく見ると最近まで一世を風靡していた「鬼滅の刃」まで。
同じような類のリズムで動いています。
音は弾けても、かっこがつかない。
真っ平らなペラッペラな音楽になってしまうのです。
でもどうしたら良いかわからない。という状態でした。
そんな時、友人のライブに出演していたら、ポップス界ではライブ引っ張りだこのピアニストさんとお話する機会があって、運よくレッスンを受けられることになったのです。
レッスンはやはり、クラシックピアノとは全く違うものでした。
このことはまた詳しく書いていきたいと思いますが、はっきり言ってまだまだ修行中。
昨日もレッスンに行ってビシビシ鍛えられてきました(先生は超優しいです)。
いつの日か、小曽根真さんみたいなかっこいい音楽を奏でられるように頑張るぞ〜〜
(小曽根さんファンです。)
ではまた!
#ピアノ
#ポップスピアノ