こんにちは。
ピアノのささっきーです。
今日は、
ピアノで本番を迎える時の、
最大のテーマであると思われます
本番(コンサート、発表会、コンクールなど)でミスをしてしまった時の対処法
について語っていきたいと思います。
いや〜
本番、うまく弾きたいと思っちゃいますよね〜
私だって、せっかく練習したのだから本番では素敵な演奏がしたいと、常日頃思っています。
今回、本番に向けての心得的な内容も含まれますが、それはまた後日しっかり語りますので片足だけつっこんでおきますね😉
さて、
本番でミスが起きる原因は様々です。
初めて弾く楽器である
ピアノの場合は、本番は会場が持っている楽器で演奏することがほとんどで、自分の慣れ親しんだ楽器では演奏できません。
コンサートや発表会はリハーサルがあったりするので、本番前にどのような楽器なのか弾いて慣れておくことができますが、コンクールや試験ではそれができません。
大勢の人や試験官、審査員が聴いている前で、初めてのピアノと向き合うことになります。
もし、弾き始めて
「あれ?思ったのと違う」
と感じても、なんとかその楽器で自分の力を出さなければいけないのです。
そこのコントロールがうまくいかず、ミスにつながるということは結構あります。
緊張
緊張するとそもそも家で弾いているような冷静な状態ではいられません。
緊張は、本番でのミスの1番の原因と考えても良いのではないかと思います。
気持ちの上だけでなく、手が震えたりしてうまく指が回らないなんてこともあるかもしれません。
それでは、プロは全くミスをしないのでしょうか?
プロだってミスはする
実は、プロでもミスはあります。
私も苦い経験がたくさんあります。涙
思い出したくないくらい悔しかったことも・・・
私はともかく笑
一流と言われている素晴らしいピアニスト、演奏家でも必ず何かしらのアクシデントは経験しています。
ミスをしない人なんていないんじゃないかと思います。
でも、客観的に聴いていると、
「ミスしたの?わからなかった、気づかなかった」
という風に、ミスしたこがとわからないことが多いのです。
なぜなんでしょう?
プロはミスに素早く対処する方法を知っている
それは、プロはミスが起きてしまったとしても、上手に乗り切ることができるからです。
ではどのようにしているのか。
それは
過去を振り返らない
笑
人生みたい?
これがキーワードです
もしミスが起きたとしても、音楽を止めない!
なぁんだそれだけ?と思われるかもしれませんが
実はこれがとても大切なことなんです。
ミスタッチやミスのようなものをしてしまった時、
誰でも一瞬思考が停止します。
思考が停止すると、音楽が止まります。
音楽は常に流れています。
時を刻んでいるのとおなじです。
弾いて音が出た瞬間、過去のものとなります。
これをよーーく覚えておいてくださいね。
過去を振り返らず、音楽を止めず、ミスが起きたとしても何事もなかったかのように弾き続けること。
これが上手にできれば、たとえミスをしてしまったとしても目立たない、あるいはほとんど気づかれないということになります。
その曲に支障がなければ聴いてくださっているお客様は(ミスに関して)何も感じないはずです。
自宅での練習時、ミスをしたら必ず弾き直しをなさってる方がいらっしゃるのではないかと思います。
ミスはしてはいけないもの、と知っているからです。
これはこれで正しいです。
普段の練習ではありなのですが、
本番ではなし!です
練習では、ミスを絶対にしない練習をしておくこと
本番では、ミスやアクシデントを上手に対処する
このように練習と本番では心構えを変えること
ということが大切です。
正しい音で弾く→間違えたところを正しい音に弾きなおす❌
音楽を止めないで弾き続ける→間違えても、弾きなおさず弾き続ける○
なんだ、誤魔化してるだけなの?
と思われるかもしれません。
私が勝手に思っていることですが、ミスを誤魔化したいという気持ちよりも、この曲が素晴らしいんだよっていうことを伝えたい一心で行うことなんだと思います。
もしミスにとらわれて演奏が中断してしまったり、動揺してその後の演奏が酷いものになってしまったら、その曲の良いところを伝えられない、曲にもお客様にも失礼にもなってしまう・・・こんな気持ちが、「なんとかせねば」となってなんとしても止めずに弾き続ける、ということになるのだと思います。
キーワードは『音楽を止めない!』です。
これは自宅でも練習できることなので、通し練習などの際に、ぜひやってみてください。
さあ、ただ『止めない』だけだと漠然とし過ぎていますので、本番で演奏するときのコツを少しだけお話します。
メロディを歌い続けよう
本番のような極限状態の時って、普段考えないことをふと考えてしまったりするんです。
例えば、
「家の鍵閉めたかな」
「今日の夕飯どうしよう」
↑実話
これは不真面目でもなんでもなくて、緊張が故にでる思考だと思います。
現実逃避なのでしょうか
普段演奏している時に考えないようなことを考えてしまえば、音楽が一瞬頭の中で途切れてしまっているので、
ミスや突然止まってしまった、などということにつながります。
他にも、「次の左手なんだっけ?」
これでミスするというのも結構あります。
ミスなく弾きたいという気持ちから、普段は考えないのに突然左手の音が気になるのです。
どうしたら良いかというと、
「メロディパートを止まることなく歌い続ける」ことです。
そうするとミスは減っていきますし、ちょっとしたミスタッチが起きてしまったとしても、音楽を止めずに続けることが可能です。
お客さまの中に、あなたの弾いている曲の細部の音の確認をしながら聴いている方っていらっしゃるのでしょうか。
お客さまは、ミスを探している訳ではなく、音楽を聴いているのです。
これは試験やコンクールのように審査員が厳しい耳で聞いている場合でも同じだと思います。
学生の時にあまりにも緊張している私に向かって、
歌っていて音楽ができていればミスは気にならないから大丈夫
と言われました。
当時は、慰めや励ましかと思い、
「それだってミスはミスだよね」
と、自分の演奏が傷物になったように思っていましたが、
のちにそのようなことが起きた時、後日録音を聴いてみたら、自分の思っていたよりずっと小さなことで演奏にほとんど影響を及ぼしていないと感じることができました。
弾いている最中は、たった0.01秒くらいのミスを5分くらいに感じ、とんでもないことをしてしまった!くらいに思っていたのに不思議です。
もちろん、普段はミスのないように練習することが大前提なのですが
その積み重ねあっての本番でのミスは、実は大したことがありません。
誠心誠意音楽を続ければ、大丈夫です!
#ピアノ
#ミスタッチ
#本番の心得