こんにちは。
ヴァイオリンのささっきーです。
今回は、熱演と脱力というテーマをお話ししていきます。
今回のテーマ
熱演と脱力
例えばオーケストラで演奏中に曲が盛り上がってくると、白熱して目一杯弾いてしまって、曲の途中でもバテて疲れちゃうなんて事ありませんか?
オーケストラとかアンサンブルでは、盛り上がってくると指揮者や、周りの白熱してきた雰囲気に煽られる様な感じになりますよね。
またオーケストラに限らず、ソロでも盛り上がるフレーズや歌いたいフレーズなんかで、力一杯音を出して弾きたくなる時ってありますよね?
昔の僕が、まさにコレでした。
ですが、バテるまで疲れるという事は、相当力が入って弾いてしまっているので、やはり良くないです。
ここまでを簡単に要約すると、フォルテやフォルテシモになった時の脱力加減について、という事です。
結論からお伝えすると、フォルテになってきた時ほど脱力です。
僕の感覚では、ピアノやピアニシモの時は、脱力しながらも気を使って弾いている。
フォルテやフォルテシモになるほど気を使わなくなってきて、脱力だけ残っていく様な感じです。
なので、フォルテのほど、脱力している感覚です。
矛盾して聞こえますが、コツさえ掴めば決して矛盾しないです。
とても抽象度の高い説明なんですけれども、言語化すると、この説明が1番しっくりきます。
例えるなら、習字に似ているかもしれません。
筆を落として、動かす感覚です。
墨汁に筆をつけて、いざ書く時に、あまりにも強く押しすぎると、滲みますよね。
ドンっと筆を落として、スッと動かす時って、そんなに力んでないと思います。
もちろん筆の扱いに関しては、素人目線の感覚です。
そしてこの筆の強く押しすぎると文字が潰れる感覚と一緒で、弓を弦に力で押さえつけて音を出そうとする程、キレイに音は出ません。
もう少し細かく言うと、自身での「弾いている感」みたいな、自身の近くで音を目一杯鳴らしている感覚があると、実際ホールなどで聴く場合、全然音が遠くまで届いてなかったりします。
逆に脱力して、音を出すというより、響きを残そうとした方が、自身での「弾いている感」みたいなものはないですが、音は遠くまで届いています。
身体の扱い方の観点で説明していくと、左手は、ダイナミクスに限らず、どんな時でも指はそんなに強く押さえてないです。
右手に関しては、弦に対する腕の重さの掛け具合を調整しているだけで、基本的に両腕とも楽な状態です。
構えさえ解けば、腕はダラダラの状態です。
腕を机か何かの上に乗せている状態で、ピアノ程、腕の重さの感覚を無くするような感覚で、フォルテほどダラっとして腕全体の重みを掛けていく感覚です。
日常での似たような感覚だと、ソファに思いっきり身体を投げ込むように座った時の脱力感で発生させるソファに掛かる仕事量が、ヴァイオリンだと弦に掛かる仕事量としてフォルテになるような感じです。
そう考えるとフォルテ程、脱力という感覚が分かり易いと思います。
後、大事な事は、感情に負けない事です。
ココの部分は、「めちゃくちゃ歌いたい!」とか「盛り上がってきたから音を出さなきゃ!」と考えるのは良いですが、弾き方まで、感情に流されない事です。
一気に力んでしまう場合があります。
とはいえ
「自分の感情を表現しないと楽しくないじゃん!」
と思う方もいらっしゃると思うのですが、めちゃくちゃ盛り上がってきたり、歌いたいからこそ、脱力して俯瞰視点で自分の音を聴いて表現するのも楽しいですよ。
というか、感情に流されるほど、曲の難易度とは別に、演奏に余裕は無くなってくる
と思うので、流されそうな方は、感情が昂った時程、脱力を心掛けてください。
というか弾こうとしなくていいです。
「そうは言っても脱力すると音が出なくなる!」と言う方は、脱力について以前記事にて解説しているので、是非そちらも合わせて参考にしてみて下さい。
ちなみに初心者の方は、絶対マネしないでください。
基礎を身に付けて、しっかりと音が鳴るようになってからのお話です。
という感じで、今回は以上になります。
動画でも解説しているので、気になる方はコチラも是非ご覧になってみてください。
最後までお読みくださりありがとうございました!!
それではまた!!
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